脳を上手に休めて、ストレス知らずの毎日へ

文書作成日:2016/10/05

心身の不調の原因はさまざまですが、そのひとつとして考えられるのが過剰なストレスです。ストレスと深く関わりがあるのが、脳の働き。そこで今回は、脳の過剰な働きを抑えて心を軽くする過ごし方について、ご紹介します。

人がストレスを感じるかどうかは、脳の働きに左右されるもの。それほど身体は動かしていないのに、「疲れた」と感じることはありませんか?これは、身体ではなく脳が疲れている状態。なんと脳は、1日に35,000回もの意思決定をしているといわれています。それだけでも大変なことですが、さらにそこに仕事や家庭の悩みや考えごとが増えれば、ますます脳はフル稼働。そんな脳の負担を少しでも減らすには、アレもコレもとさまざまなことを同時進行しないことです。例えば、テレビを観ながら、電話をして、モップをかけて…なんて女性はついついしがちですが、実はこれは脳にとってはオーバーワーク。この状態を「拡散思考」と呼びます。同時に2つ以上のことをすると、脳の働きは40%もダウンするといわれ、想像以上の負担がかかってしまいます。実際に、ラジオを聞きながらお皿を洗うのと、お皿を洗うことだけをする場合では、後者の方が脳は心地よいと感じるそうです。

脳の動きを最大限に引き出すには、ひとつのことに集中できる環境をつくること。例えば、仕事で何か書き物をするなら、メールやネットはしないようにし、書くことだけに集中することで脳はスムーズに働きます。「”今ここに”集中して目の前のことをやりとげる」この考え方は、マインドフルネスと呼ばれるもの。最近では、国内外の大手企業でも取り入れられていたりして、医療の世界でもその成果について注目が集まっています。その身近な手段が“瞑想”。瞑想と聞くと、ひと昔前ならどこか宗教的なもののように捉えられていましたが、今では職場や学校、ヨガの一部としてフィットネスクラブでも行うなど、一般的なものになりつつあります。瞑想といっても、難しく考える必要はありません。1日3分間程度、イスまたは床に座って、目をつむり、自分のことを内観してみること。最近では、小学校でも取り入れているところもあり、ザワザワと落ち着きのなかった子ども達が瞑想の時間を取り入れることで、少しずつ授業に向き合える傾向が高まるそう。

マインドフルネスには、さまざまなメリットがあるといわれています。その1つが「ストレスの軽減」。アレもコレも気になる拡散型の思考から、ひとつのことだけに向き合うことで一点集中型のリラックス状態が生まれ、不安感、ストレスなどを軽減するとされています。また「免疫が高まる」「記憶力がアップする」「決断力が高まる」など、その効果は日常生活において役立つものばかり。

いつも忙しくて疲れやすい、気持ちが落ち着かないという時は、ひとつのことだけをやってみたり、ときどき瞑想を取り入れてみたりしてはどうでしょう。一見、同時進行の方が物事は早く終わりそうな気がしますが、一点集中の方がそれにかかる時間が短くなり、思っている以上にほっとできる時間が増えるもの。”今、ここに集中する” マインドフルネス、毎日の中でちょっと意識してみませんか?

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